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営業部長のFishing Diary Vol.1

2019.10.02 | 営業部長のBlog


以前別のBlogで書いていた釣行記を再開しようと思う。ここ数年、最盛期の9月~10月は台風に伴う強いウネリや高潮でほとんど釣りができなかったり、近場の河川のポイントが諸事情で潰されてしまったり、近隣サーフや河口がどこも人混みになったりして気が滅入っていた。釣果も落ちて、とても釣行記を書く気になれなかったが、前を向いて進まにゃいかん。ということで、Fishing Diaryの第1回目。ちょっと長くなるけどご容赦を。

先週、遅い夏休みを取って狩野川(沼津市)へ釣りに行ってきた。1泊2日、弟子Kと同僚Uの3人で。ターゲットはランカーシーバス。今年のボクの釣果は芳しくない。ぶっつけ本番か…否、狩野川へ行く前にどうしても1本釣っておきたい。とういうことで、前々日に地元河川へ釣行していた。その執念が実って何とか68㎝をゲット。ちょっと頭でっかち。でも、これで気分よく狩野川へ行くことができた。

ボクがシーバス・フィッシングを始めた25年前、狩野川はシーバス釣りのメッカ(聖地)と言われ、全国からアングラー(釣り人)が大勢来ていた。当時は40m以上飛ぶルアーなんか無かったから、皆ルアーのフックに糸オモリを巻き付けて使っていた。ラパラ・フローティングマグナム11F…懐かしいなあ。ボクもその頃2回ほど釣行したが、ものの見事に玉砕していた。今回の釣行はそれ以来、実に20年ぶりの釣行になるんだが、慌てる乞食は貰いが少ない。せっかく沼津へ来たんだから新鮮な魚介類を食べておかねばなるまい。Kが知っているという「山正(やましょう)」というお店へ。ここはかなり有名な店らしく、開店30分前だというのに、すでに20人以上並んでいた。開店から20分ほど経って、ようやく店内へ。さぁて食うぞぉ。何食おうか迷ったが、限定25食という山正丼とサバの干物をチョイス。限定という言葉にめっぽう弱い、スタンダードな日本人なのだ。

ウマイ、美味い、旨い。先ずは丼を一気に平らげ、干物用のご飯をおかわり。やっぱ沼津といえば干物だよね。ホントにウマイ。いやあ、食った、食った。大満足。愛人Y子へショートメール(LINEではない)。「自分ばかりウマイもん食べてゴメンね。今度一緒に来ようね。」

腹ごしらえが済んだので、狩野川の河口から上流3キロまでの間を下見。この一帯は自動車を停める場所が全く無いのが難点。釣り場の近くに、24時間利用可能なコインパーキングがあるかどうかをチェックしないといけない。3人で話をして、夜は上流、明日の午前中は河口で釣りをすることに決定。で、午後8時頃からいよいよ実釣開始…したんだけども…全くの不発(T T) 3時間以上竿を振ったが、誰一人アタリすら無し。さっさと納竿して、評価☆2つのビジネスホテルに宿泊。布団で寝ることができりゃドコでもイイんだよ。翌日に備えて爆睡。

翌日、いよいよ本命の河口に到着すると、いきなりボイルが始まっていた。こりゃいかん、すぐに支度しなくちゃ。竿とルアーを取り出し、すかさず護岸から狙うもボイルの場所にルアーが届かない。そのうちボイルは収まってしまったので、いよいよウェーディング。すると、開始から30分も経たないうちに結果が出た。憧れの狩野川で最初に竿を曲げた幸運な男は…オレだ、オレだ、オレだぁー!! ひったくるようなアタリにしっかり反応できて、がっちりフッキングできたのが分かったので、少し強引に寄せる。狩野川特有の強い流れに乗られたら厄介だからだ。途中2度ほどドラグを引き出して抵抗されたが、無事にアピアのXbandでランディング成功。ランカーには届かないが、71㎝の堂々サイズ。外洋から川へ入ってきた個体なのか、色がすごくキレイだ。

初の狩野川シーバス!! 感無量!! ヒットに導いてくれたルアー、ポジドライブガレージのフラットフラッター95Sヘビー(ライブカタクチカラー)に感謝のKiss。さあ師匠がお手本を見せたぞ。ということで、その後はKとUにポイントを譲った。

すると30分もしないうちに、再びボイルが発生してKがヒット! サイズは小さいが、ようやくKも狩野川シーバスを初ゲットかと思っていたら…「あぁーー!!」 Kの悲痛な叫び。ルアーを掴んで持ち上げようとしたためバラしてしまったのだ。「そんなランディングの仕方があるか! 男ならハンドランディングしろ!」と師匠が厳しく叱責。めげずにKはキャスト再開。すると再びKがヒット! 今度はバットの部分まで竿が曲がっている。大きそうだ。しっかりラインテンションを掛けながらゆっくり後ろへ下がれと言おうとしたら、Kはラインテンションを緩めやがった。バカ、バレるぞと思っていたら…案の定…バラシ…。

「ラインテンションは絶対に緩めるなと言ってるだろっ!」と師匠の怒号が飛ぶ。「たかが遊びなのに、なんでそんなに怒られなきゃいけないんですか?」と口答えするので、「バカヤロー! オレがどうして怒ってるのか、わからんのか! バラしたからじゃない。どうでもいいやっていう、オマエの心が許せんからだ!」「はーあ」「まじめに聞け! オマエは釣りをナメている。生きるってことをバカにしている。いま自分がやっていることをひたむきにやらないで、この短い人生でいったい何が出来ると言うんだ。オマエはそれでも男か! 悔しくないのか!」 滝のような涙を流しながら叱るオレ。「悔しいです。今まではバラしても当たり前だと思ってたけど…ニヤついて誤魔化していたけど…今は悔しいです! チキショー!」とKも額に青筋立てて男泣き。それを見てオレは「よーし、よく言った。オレが必ず釣らせてやる。そのために今からオレはオマエを殴る。いいか、殴られた痛みなど三日で消える。だがな、今日の悔しさだけは絶対に忘れるな!」「はいっ!」「よし、歯を食いしばれ」

スクール☆ウォーズごっこしてたら、知らぬ間にボイルは収まってしまっていた…。河口は沈黙…。その後2時間近くキャストしまくるも全員アタリなし。ということで、今回の釣行は終了。まあ、Kも一応ヒットはさせたんだから良しとして…あれ? U君は? と振り返ると、Uは護岸にもたれ掛かって、うっすら目に涙を浮かべながら、河口の煌めく水面を見つめ、何か小声で呟いていた…どうせオレなんか…ブツブツ… 心の琴線に触れてはいかん、そっとしておこう…。

帰る前に河口すぐ近くの魚市場で昼食。どの店に入ろうか迷ったが、結局はカワイイお姉ちゃんがいる店に自然と足が向いてしまう。男ってヤツはそういうものだ。KとUはやけ食い。オレはフツーに大食い。2日間で魚5匹分くらいは食ってしまった。また近いうちに狩野川へ来るぞと3人で誓い、聖地に別れを告げた。なお、ボクはこの日一度磐田へ帰り、翌日裾野市までサッカーの試合へ行ってプレーした。「アンタは遊び過ぎ!」 齢50にして、いまだにオフクロに怒られているオレ…(T T)

今回のBlogの〆は、某釣り番組のエンディングで流れるこの曲。今回のヒットの瞬間からランディングまでを回想して聴いていたら、自分が釣り番組の主人公になったように思えてきた(自己陶酔)。また釣行記を書けるといいな。でわ、また。

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