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Music Time 営業部長のしょーもないBlog Vol.15

2018.08.21 | 営業部長のBlog


我が家のお盆、恒例のBBQ。自分は料理を作るだけでちっとも食べられなかった。だって作ったら皆すぐ食べちゃうんだもん。焼きそばなんか4人前も作ったのに、あっという間に無くなっちゃって…。まあ、それだけボクの料理がウマイってことだ、と自己満足に浸る平成最後の夏…。

さて、先日ある場所を訪れると、百日紅(さるすべり)の花が咲いていた。その名のとおり、猿も滑ってしまうほど樹皮がツルツルしていて、百日近く紅い花を咲かせる木であるが、この木を見ると思い出す小説がある。横溝正史の推理小説「百日紅の下にて」だ。2016年にNHK-BSプレミアムでドラマ化もされた。

ボクは若い頃、金田一耕助にハマった。神田の古本屋を巡って文庫本を全編揃えたほどだ。その中で事件発生年月日を一つずつ整理して年表を作ったところ、この物語は獄門島へ行く直前に解決した事件となるのだ。獄門島は日本ミステリーの金字塔といわれるほど有名な作品。そのスゴイ作品の直前の事件ということと、戦後焼け野原となった東京の街で真っ赤な百日紅だけが咲いているという情景が印象的で、妙に切なく感じたのを覚えている。

金田一耕助作品はミステリーとしても素晴らしいが、戦後の庶民の暮らしぶりが伝わってくるところも素晴らしい。しかもそれが上流階級から農民までという幅広い階層の暮らしぶりであり、戦後日本の風俗史とも言える。それから、金田一耕助は最終的に事件を未然に防ぐことが少ない。ひょっとすると、悲しみの連鎖というものは、最後まで完結して初めて絶ち切ることができる、あるいは怒りや憎しみが消えるという哲学を持っていたのかもしれない。昔は人間のやることなんだからイイこともあれば悪いこともあるよねというような、ゆったりとした感じがあったような気がする。金田一作品を読むと、今の時代は忙(せわ)しくて心が貧しくなっているのかなと思えてしまう。読んだことがない人は是非読んでみてください。残酷な描写も多いけど、その裏にある人間の心理などを読み解くと心が豊かになると思うよ。

でわ、Music Timeです。最近ちょっとだけ涼しくなってきたんで、今回は夏の夜に軽く踊りたくなるような曲をチョイスしてみたょ。またまた80年代洋楽を5曲。よかったら聴いてみてください。

Robert Palmer “Bad case of loving you”

ちょっと前にパワー・ステイションを紹介したけど、今度は彼のシングル“想い出のサマー・ナイト”。この骨太なヴォーカルが魅力ですね。

Shakatak “Night Birds”

都会的で親しみやすいサウンドが当時とにかくウケましたよね。サビの女性コーラスもどこか切なげでイイんですよ。

Michael Jackson “Rock With You”

今夜はキミと一緒に熱い夜を過ごしたいんだ…マイケルが言うとカッコいいんだよな。言ってみてぇ~(笑)

Shalamar “A Night To Remember”

後にソロでHitしたジョディ・ワトリーがいたディスコ・グループ。しっとりと洗練された軽快なメロディが心地イイですな。

Boys Town Gang “Can’t take my eyes off you”

邦題“君の瞳に恋してる”。フランキー・ヴァリのカヴァーですが秀逸ですよね。デリケートなLGBTの問題もあるので脇の2人はスルーってことで…。

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